オーバーホールのお仕事(サドルの交換)

次のオーバーホール作業のお仕事を前にサドルを入荷させました。
Selle Italia Novus super Flow(143mm)です。

オーバーホール作業でサドルについては「要交換対象」とすることはあまりないのですが、お勧めすることはあります。
サドル寿命も実際にはありまして、15000km(16000㎞と公表しているブランドもあります)前後を指すことが多いようです。もちろん体格や乗車姿勢、天候など左右される条件が多くて厳密に決まるわけではないですが、目安になる距離を考えるとやはり消耗品の部類に入るわけです。本当によく乗る人だと1年持ちませんし(プロは実際にもっと早いタイミングのようです)、年5000㎞くらいの人だと少なくともオーバーホール作業2回に1回くらいは・・・となるんですよね。
今回は距離や期間の問題もありましたが、実際にサドルの様子を見てお勧めをさせてもらいました。
レールが若干歪んできているようで高さの左右差が出始めていたんですよ。また、クッションもだいぶへたってきていました(枕のようなものですね)。
サドルの横部分の破れが出たり、妙に凹み気味(へたり)だったり、正面からみて左右の高さに違いがでたりするケースがあります。僕の場合は最後の左右の高さの違いが出やすく、レールが曲がってしまうので交換にすることが多いです。

サドル交換にあたって最近のbici-okadamanのトレンドを。
SELLE SMPのサドルを使い始めてから僕が推進しているのは
「穴あき」「溝あり」
「幅広」・・・(と言いつつ今はあえて幅狭なモデルを使用していますが)
の2つのキーワードに該当するモデルを勧めています。
もうひとつ「前後に凹」もお勧めはしています(その極端な例がSELLE SMPなので)が、メインでは上記の2つ。
「穴あき」「溝あり」モデルはほぼほぼ定着してきました。
男女にかかわらずサドルの座面と接する個所のそばに尿道がありますし、ちかくを血脈が通っている箇所なので圧迫を避けるためにはクッション性のうんぬんよりも「座面が無い」方が正解なように思います。
もうひとつは「幅広」。
レースモデルの中心は120mm~130mm台の幅表記をしているモデルがおおいですが、近年は140mm台の幅を用意して2種類の幅を設けていることが多いです。
「幅狭」なモデルが売れることが多いのですが、理由は「股が擦れるのが怖いから」なんですよね。
股が擦れるのは先端から半分くらいの幅のことになるのですが、幅狭モデルと幅広モデルは前の半分くらいの幅がほとんど同じことが多いです。しっかり座る部分の後ろ半分が約10-20mm広がるということを幅広と呼んでいるのであって「股が擦れる」部分はあまり変わらないことが多いのが現実です。逆に後ろが狭い幅になってしまうとお尻での安定感が損なわれて左右のローリングを生んでしまい、股をこすりつけるようにして乗るという可能性も考えているのですがどうでしょう?

と、言うことでオーバーホール作業での消耗品、「え?」と思うようなパーツが出るかもしれません。
そういう場合はかならず事前に説明をさせていただいて納得いただけるように努力します。

。。。今日は大雨。オーバーホール作業進めません(苦笑)。

 

 

アルテグラR8000シリーズが入荷始めてます。

すでに初回セットが入荷を開始するのと同時にバラでも入荷を始めたものがあります。

今回はどちらかと言うと「互換性のある」モデル構成ですので、ここは正直に「フルセット交換でないと・・・」とは言いにくいです。
うちのお客様だと6700(つまり10速アルテグラ)ユーザーを中心にフルセットに近い更新をお考えの方は多いようですが、6800ユーザー(11Sアルテグラ)は様子見・・・という感じのようですので。それでも6800→R9100と更新した僕の経験から言わせてもらいますと、「変速機本体」の更新はかなりの効果を発揮できると思うのですよね。

と、言うことでフロントディレーラーが一番最初の入荷物です(笑)。これを見てしまうと、まぁアルテグラでも十分だよなーと言うのが僕の感想ではありますが(デュラもよろしく)。
インナーワイヤの交換と、チェーンの繋ぎ替え(一時的にはMissing Linkなどで対応すると良いです、シマノからも出始めましたが)だけで対応できます。
デュラエースと構造上は同じなので、動きやタッチの向上などの効果は同様に感じられると思います。

 

フロントディレーラー裏面から。
下の写真にも載せましたがリンク部とプレート部をつなぐ幅が前作よりもさらに拡がっています。(ちょうどバネが見えている部分です)
プレートでチェーンを押し込むことで横移動を発生するわけですが、この幅が広がることでプレートを押し込む際に生じるプレートの捻じれを抑え込む、ほんの少しのことだとは思うのですがそういう部分の改良だとは思うのですよね。

 

前作(上のモデル)であるアームは今モデルで廃止されて複雑なリンクで機構の内部に巻かれるように張られるようになりました。
押し上げ力(インナーからアウター方向へ)は強力なままでワイヤリング自体は複雑になりましたが、「フレームを選ばない」という点で画期的な出来になっています。
実はこのロングアームはおおきな力を生む元になっていましたが、いわゆる「かっくん変速」がインナーからアウターに向かう際に生じていたわけです。大半のフレームはあまり目立たなかったのですが、一部のフレームではその動きが顕著でどうにも対策できないものがあります。と、いうことで今回先行して入荷した理由は6800ユーザーの対策品としての意味合いが強いのです。

もうすぐリアディレーラーも入荷してきます。
まだまだ6800アルテグラを使うよ!と言う方もフロントリアディレーラーのみ更新は本当にお勧めです。

メンテナンスのお仕事(ハンドル周りの調整)

オーバーホール作業の一環としてSTIレバーをいちど取外していますが、こういう時には元へ戻す作業も慎重になります。
ハンドル周りのセッティングは「わざとやっている」ケースと「落車や衝撃によるズレが出ている」ケースによって左右差があるケースが多いんですよね。
落車などの原因でSTIレバーがずれて取り付いているケースは多いのですが、なかなか「ハンドルを交換しましょう」と言う所まではでません。本当はした方が良いケースもありますけどね。そういう場合はなるべく躊躇なくお伝えするようにしていますが。


ハンドルセンターの出すための冶具も製作してもらったものがあり長らく使っていますが、1パターンにこだわらず数か所数パターンで確認していかないと。
「ここが絶対」という基準がないので幾つか多方面から見て中央値に寄せるという方法を取っています。
重要なのは「これがセンター」という押し付けよりも「センターに近い」「ライダーが違和感がない」と言うことです。
右と左の高低差や幅の違和感に悩んでいるライダーは意外と多いので。

今回はオーバーホール作業の中から抜き出して作業紹介してみましたが、気になる方へはカウンセリングの方式でハンドル周りの調整も実施しています。
どうぞご活用ください。

gruppo トライアスロン部のウェア製作について(予約情報更新しました)

<gruppo トライアスロン部ウェアについて>
納期は今のところ未定ですが、予約を受付開始しています。(予約をいただき始めましたのでご連絡です)
現在の〆切は7月20日前後を予定しております。
予約は前金にてお願いいたします。トップス:15,500円、ボトムス15,980円 (上下セット31,000円)になります。
製作アイテムのご紹介~BIORACERサイト

ちなみにBIORACERは世界でもトップクラスの「カスタムウェア製作ブランド」です。サイクリング用では地元でもあるベルギーを始め、オランダ、ドイツなどのナショナルチームに供給をしています。
オリンピック・世界選手権を始めとするロードレース・トラックレース・シクロクロスなどでBIORACERの入ったジャージが躍動しているのはご存知でしょうか?

おもて面の暫定デザインはこんな形です。なお、上下はセパレートされます。
今のところは前カラーと同様にブルー&ピンクの予定にしていますが、オリジナルのグリーン&オレンジについても希望調査していきます。
裏面のデザインについては現在検討中です。(デザインの制約により裏面が同じようにできないのが悩みどころなのですが)
ショート系でノースリーブが良いという方が居られましたらご相談ください。

と、言うことでどうぞよろしくおねがいいたします。

雨の定休日です。

今日は午後から某トレーニング施設の所で身体の勉強に行ってきます。それまでには仕事を片付けないと・・・(笑)。
と、SALEのところにSPDペダルの在庫品を載せました。2015年からの在庫品ですがちょっとモノがマニアックでございます。

gruppo トライアスロン部向けのウェア予約を受付中です。
入金済み予約をいただきましたので、第1期の期限を決めさせていただきます。
7月17日(3連休最終日)とさせていただきます。
今回は半袖系のトライアスロンウェアを製作します。逐一状況をアップしていきますのでどうぞよろしくおねがいいたします。

バイクパッキングへの道(その1)

今朝はポーセリンロケットのサドルバッグを取り付けてのプチ散歩でした、中身空ですが(笑)。
バイクパッキングの世界への第1歩です。
持ち物としてはサドルバッグだけで入るとは思えないので、まだまだこれからです。
これまで荷物を持たない、ロードレーサー的な乗り方が中心でしたのでノウハウとしてはこれからですけどね。
陸キャンパー的な趣味はもっていましたので商品知識はそれなりに(汗)。

バイクパッキング的な積載は宿泊を伴うロードツーリングでもお勧めです。
バイクにバッグを取り付けることの最大のメリットは「身体の負担が小さくなること」だと思います。
このバイクはシクロクロスにも使う予定なのでサドル&シートポストは「ツーリング用」「シクロクロス用」で二つに分けようかなと思ってます。
ツーリング用はサドルバッグをつけっぱなしにしておきますし、リラックスできるポジションを優先してセッティングしておけます。
シクロクロス用の方はダートを走る仕様になるのでサドルセッティングもちょっと動かすかも。競技時間が短いのでツーリング用とはセッティング変わると思う。
1台2役を考えていますが、いかに素早くセッティングを変えられるかは僕にとっては重要です。

今日のお知らせ
Wilier (ウィリエール):プレ展示会が開催され、2018モデルの一部を含む特別使用車が予約・販売されています。~7月3日まで。ZERO9がお買い得&8000仕様としてでています。
ORBEA (オルベア):早期予約を受付中です。(~7日)こちらもお買い得仕様が出ています。

オーバーホールのお仕事(ガイドプーリー破損→交換)

オーバーホール作業中です。
洗浄の次は乾燥、なんとか天日干し(笑)できそうな天気でした。夕刻からは注油(グリスアップ)作業開始という算段です。
一つ一つのコンポーネント部品をさらに簡単に分解できるところまでは分解して洗浄します。
その間に部品の消耗具合もチェック・・・なので予定作業で終われば2日で行けるのですが、予期せぬ交換部品がでることがありますね。
プーリーはそれほど交換まで・・・は多くないのですが今回は交換です。
※交換するかどうかの判断は消耗具合だけでは決まらないです。コストパフォーマンスの関係もありますし、消耗していても動くならそのまま使い倒すことだってありますから。

消耗度だけだったらまだ使えるか?とも思ったのですが、ガイドプーリーの歯が1つ欠けていました。
欠けた歯の断面にまだ筋が見えるので欠けてからはそれほど時間が経っていないのかもしれません。ガイドプーリー側(上側)なのでスプロケットの歯とチェーンととの間でなにかしら干渉したのかもしれません。
変速時に無理な力がかかって欠けたように推測しています。距離の問題ではなく変速の調整が多少ずれているのか、プーリーとスプロケットの歯が近すぎなのか・・・組み直す時にはチェックしておかないといけません。
※オーバーホールは今回初だそうで、もともとの調整は僕ではないので・・・。
もう一つの可能性としては多段変速?という気もしていますがどれかひとつに絞ることはこれでは難しいのでいくつか対策するしかありませんね。(原因がひとつに絞られる方が稀です)

オーバーホール時の部品の消耗度や汚れ具合、錆の出具合などは組み直すときの重要な参考にさせてもらっています。
このバイクの組み直しにも重要、次のバイクのオーバーホール作業でも重要です。