masaki (bici-okadaman)

2016年11月28日3 分

オーバーホールのススメと消耗品

今週はオーバーホール作業が1件。
 

 
ただいま、その準備作業に取り掛かっています。
 

 
消耗品としてどこまでを交換するか、再使用するか部品の見極めをしていかなくては。

ぱっと見の判断ではリアディレーラーのプーリーは要交換でした。
 

 
歯の部分と肉抜きの部分の厚みがかなり薄くなっているほど摩耗しているように「見えます」。
 

 
2年ぶりでのオーバーホールと言うことなのですが、僕が見る限りではこの部品は次の2年持たないだろうと思います。歯の底の部分が途中で抜けてしまうように千切れてしまうのではないかと。
 

 
プーリーのアルミ製品は「意外と」消耗度が激しいパーツです。
 

ちなみに下の写真からは今回のバイクではありませんよ、念のため。
 

 
雨天走行がそれほど多くないとは言っても、路面の水たまりや濡れ、あるいは汗などによってフォークの付け根にあるヘッドベアリングが泥・錆びだらけになっているというのはよくある話。
 

 
徹底的に洗浄してもボロボロになっているようであれば交換しますし、それほどでなければグリスアップしておきますが、この辺はフレーム&ベアリングのシール性に関わっていることが多くて乗った環境だけではないようです。

オーバーホール以前に「変速がうまく決まらない」と言うこともあります。
 

 
多少の事であれば「エンド修正」で曲げを治しますが、見るからに曲がっているねと言うケースであれば「部品交換」が発生します。例えば競技をやっている人などは「予備品を持っておいてね」とお願いすることもあります。変速のトラブル自体もオーバーホールで発覚するケースがたまにありますね。

これもオーバーホールで分かった例ですが、なぜ普段気が付きにくいかと言うと、チェーンオイルで黒くなっていることと、そもそもチェーンが掛かっているので当たっている部分が見えないからです。元形状を忘れていてこれが普通だと思い込んでしまうこともあります。変速が少しずつおかしくなっているのですがそんなもんだろうと乗っていることもあります。

定期的なオーバーホールが必要なのは異常を発見するためと言うことでもある・・・。
 

 
フレームが割れていた例(寿命によるものと判断しました)。
 

 
フレームの方も綺麗に洗浄して拭き取るわけですが、それ以前に?と言う線があって気が付きました。色々気が付くことがあります・・・。

もちろん、オーバーホールは大作業なので、乗る条件(天候や距離、競技で使うのか普段乗りなのかハレの日のバイクなのか)や整備状況(きちんと手入れがされているバイクほどオーバーホール期間は開けても大丈夫ですが・・そういう人ほど感覚が短いです^^;)などによって、あるいは定期的に部品交換などの整備をまめにしている人は部分オーバーホールの状況なので全体には必要なかったり・・・と色々なパターンがあります。
 

 
それでもロードでだいたい2年を最長の目処にオーバーホールされると、より長く楽しく乗れるのではないかと思いますよ。

また、タイヤ、チェーン、バーテープ、人によってはブレーキシューなどもオーバーホール毎より早い消耗度になっている場合がありますのでこまめにチェックされることをお勧めします。
 

 
例えばタイヤはパンクがなくても3,000-7,000km、チェーンも通常なら3,000-5,000㎞あたりが目安かと…。

・・・と、言うことで今週はオーバーホール作業だけあと1台までとさせていただきます。
 

 
(それ以外の作業は余裕がありますので大丈夫です^^;)