masaki (bici-okadaman)

2022年8月5日2 分

リムブレーキにも28Cタイヤ

着可能なモデルがあります。
 
実は2015年くらいから純レース系のロードバイクでもワイドタイヤが装着できるものが増えていました。パリ=ルーベなどに通常のロードバイクで出場するようになったメーカーはその傾向が早かったんですね。SCOTTなどは2016年にSCOTT FOIL(前作のリムブレーキ時代)でパリルーベを優勝、これが「エアロロード初の制覇」と言われたわけですが当然このころには28㎜幅のタイヤを装着していたものと思います。
 

 
そんなわけで今回はオーバーホール作業に追加してタイヤ交換も依頼いただいていたのですが、チューブレス系のタイヤが軒並み在庫がない状況でして「当店の在庫」で以下の写真だったわけです。PANARACER AGILEST TLR 28C。

そのまえに装着していたタイヤはHUTCHINSON FUSION5 (25C)。
 


 
実際に装着してみたら25C→28Cでほとんど違いが出ない太さでした(笑。
 
たぶん、タイヤ規格であるETRTOの新旧の違いによるものとおもいます。
 
旧型→新型のETRTOになって、想定のリム幅が広がりました。そのままタイヤを作ってしまうと装着時のタイヤ幅が広がってしまうので、新型は旧型に対して少し細身になるように調整してあります。ちょうど今は端境期なので、タイヤの銘柄が変わっても想定より細身になることがあります。今回はこれまでのタイヤが「25C表記に対して太すぎだった」と言う話ですけどね(リムの設計上はそうなります)。

それはさておき。
 
28C化はリムブレーキロードでもできる可能性があります。
 
「細い方が速いだろう」という感覚とは逆行しますが、太さと軽さのバランスを取ると考えてもらえば良いのかなとおもいます。
 
太くすることで
 
・衝撃吸収性が良くなる
 
  1)疲労度の軽減
 
  2)振動エネルギーによる発散を防ぐ(路面抵抗の改善)
 
・慣性がつよくなる(加速しにくいが減速もしにくい)
 
・グリップの良化
 
・グレーチングや路面ひびへの安心感
 
まぁだいたいこんなところが改善できます。
 
デメリットは
 
・重量増
 
ですが、これは良い面も悪い面もあるという感じですね。
 
先に上げた慣性の問題で、速度の維持力と言う面では良い点もありますから。
 

 
そんなわけで、タイヤの世界は今後もまだまだ「決定版」というものが出てこないのかなと思いますが、リムブレーキにも28Cは使えることがあるので今後検討してみてください。