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執筆者の写真masaki (bici-okadaman)

アルテグラR8000シリーズが入荷始めてます。

すでに初回セットが入荷を開始するのと同時にバラでも入荷を始めたものがあります。

今回はどちらかと言うと「互換性のある」モデル構成ですので、ここは正直に「フルセット交換でないと・・・」とは言いにくいです。 うちのお客様だと6700(つまり10速アルテグラ)ユーザーを中心にフルセットに近い更新をお考えの方は多いようですが、6800ユーザー(11Sアルテグラ)は様子見・・・という感じのようですので。それでも6800→R9100と更新した僕の経験から言わせてもらいますと、「変速機本体」の更新はかなりの効果を発揮できると思うのですよね。

と、言うことでフロントディレーラーが一番最初の入荷物です(笑)。これを見てしまうと、まぁアルテグラでも十分だよなーと言うのが僕の感想ではありますが(デュラもよろしく)。 インナーワイヤの交換と、チェーンの繋ぎ替え(一時的にはMissing Linkなどで対応すると良いです、シマノからも出始めましたが)だけで対応できます。 デュラエースと構造上は同じなので、動きやタッチの向上などの効果は同様に感じられると思います。


フロントディレーラー裏面から。 下の写真にも載せましたがリンク部とプレート部をつなぐ幅が前作よりもさらに拡がっています。(ちょうどバネが見えている部分です) プレートでチェーンを押し込むことで横移動を発生するわけですが、この幅が広がることでプレートを押し込む際に生じるプレートの捻じれを抑え込む、ほんの少しのことだとは思うのですがそういう部分の改良だとは思うのですよね。


前作(上のモデル)であるアームは今モデルで廃止されて複雑なリンクで機構の内部に巻かれるように張られるようになりました。 押し上げ力(インナーからアウター方向へ)は強力なままでワイヤリング自体は複雑になりましたが、「フレームを選ばない」という点で画期的な出来になっています。 実はこのロングアームはおおきな力を生む元になっていましたが、いわゆる「かっくん変速」がインナーからアウターに向かう際に生じていたわけです。大半のフレームはあまり目立たなかったのですが、一部のフレームではその動きが顕著でどうにも対策できないものがあります。と、いうことで今回先行して入荷した理由は6800ユーザーの対策品としての意味合いが強いのです。

もうすぐリアディレーラーも入荷してきます。 まだまだ6800アルテグラを使うよ!と言う方もフロントリアディレーラーのみ更新は本当にお勧めです。

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