今回は修理のお話です。
先日に父グループはしまなみ海道~九州~四国と言う旅行に自転車を持って行ってサイクリングを楽しんできたわけですが、道中は輪行袋に入れてステップワゴンに車載すると言う作戦をとりました。意外と4人4台と言うのは厳しいんですよ。それはまぁともかくとして、輪行袋に入れる時にはリアのディレーラー(変速機)を車体から外すようにすると変速の大本である「エンド」を壊しません。壊さないはずなのですが・・・ネジ穴を締め込む際に斜めに締め込んでしまったらしくてネジ山が削れてしまいました。
現場では尾道のショップさんで親切にも修理していただいたそうでありがとうございました。
応急処置用のエンドを使って修理・・・って普通のショップでも(もちろんうちでも)持っていませんよね。(ツーリング用途としては重要なのですが、通常はスペアエンドを用意します)。
今回はこれをもとのように使えるように。つまり穴修復をしなくてはならないのですがリコイルと言う形で修復することにしました。(他にもいくつか案はありますが)
リコイルのメリットは手間、精度と言う所だと思います。
たとえば、穴を少し埋めてからタップを切り直しも考えたのですが溶接を僕はやらないのでダメ、接着剤の手法ではネジ山の強度が心配。
反対からナットを差し込む手法は精度の問題を考えるとかなりの手間になってしまいます。
リコイルの場合はこれまでと同じネジサイズをガイドにして径の少し大きいネジ穴を作り、スプリングのようなワイヤをはめ込んで最初と同じ系のネジ山にすると言う方法です。
雌ネジと雄ネジの間にワイヤが挟み込まれるような構造になりますが、母材がアルミなどの柔らかいものよりワイヤのほうが強度が高いのでより強固にボルト締結が可能にもなります。今回の場合はエンドがスチールで強固だったのでその点でも心配なし。元通りに使えるようになりました。
他のところでも使える手法です。
現在の自転車に使われているボルト&ナットについてはほとんどが取替可能なことが多くてこんなことをやる必要がないかもしれませんが、古いバイクのレストアなどで活躍することもありますから覚えておいて損はなかった…ということですね。ちなみに、サドルもbrooks → sella anatomica に交換しました。ツーリング前に皮を張るボルトがすっ飛んでしまい、応急処置で治していましたが左右のバランスがずれているようなので退役させることに。今回も皮サドルですが穴あきサドルにしてみました。皮サドルは長く使えば使うほど調子が良いようです。
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