オーバーホールのお仕事(サドルの交換)
- masaki (bici-okadaman)
- 2017年6月30日
- 読了時間: 3分
次のオーバーホール作業のお仕事を前にサドルを入荷させました。
Selle Italia Novus super Flow(143mm)です。

オーバーホール作業でサドルについては「要交換対象」とすることはあまりないのですが、お勧めすることはあります。 サドル寿命も実際にはありまして、15000km(16000㎞と公表しているブランドもあります)前後を指すことが多いようです。もちろん体格や乗車姿勢、天候など左右される条件が多くて厳密に決まるわけではないですが、目安になる距離を考えるとやはり消耗品の部類に入るわけです。本当によく乗る人だと1年持ちませんし(プロは実際にもっと早いタイミングのようです)、年5000㎞くらいの人だと少なくともオーバーホール作業2回に1回くらいは・・・となるんですよね。 今回は距離や期間の問題もありましたが、実際にサドルの様子を見てお勧めをさせてもらいました。 レールが若干歪んできているようで高さの左右差が出始めていたんですよ。また、クッションもだいぶへたってきていました(枕のようなものですね)。 サドルの横部分の破れが出たり、妙に凹み気味(へたり)だったり、正面からみて左右の高さに違いがでたりするケースがあります。僕の場合は最後の左右の高さの違いが出やすく、レールが曲がってしまうので交換にすることが多いです。
サドル交換にあたって最近のbici-okadamanのトレンドを。 SELLE SMPのサドルを使い始めてから僕が推進しているのは 「穴あき」「溝あり」 「幅広」・・・(と言いつつ今はあえて幅狭なモデルを使用していますが) の2つのキーワードに該当するモデルを勧めています。 もうひとつ「前後に凹」もお勧めはしています(その極端な例がSELLE SMPなので)が、メインでは上記の2つ。 「穴あき」「溝あり」モデルはほぼほぼ定着してきました。 男女にかかわらずサドルの座面と接する個所のそばに尿道がありますし、ちかくを血脈が通っている箇所なので圧迫を避けるためにはクッション性のうんぬんよりも「座面が無い」方が正解なように思います。 もうひとつは「幅広」。 レースモデルの中心は120mm~130mm台の幅表記をしているモデルがおおいですが、近年は140mm台の幅を用意して2種類の幅を設けていることが多いです。 「幅狭」なモデルが売れることが多いのですが、理由は「股が擦れるのが怖いから」なんですよね。 股が擦れるのは先端から半分くらいの幅のことになるのですが、幅狭モデルと幅広モデルは前の半分くらいの幅がほとんど同じことが多いです。しっかり座る部分の後ろ半分が約10-20mm広がるということを幅広と呼んでいるのであって「股が擦れる」部分はあまり変わらないことが多いのが現実です。逆に後ろが狭い幅になってしまうとお尻での安定感が損なわれて左右のローリングを生んでしまい、股をこすりつけるようにして乗るという可能性も考えているのですがどうでしょう?
と、言うことでオーバーホール作業での消耗品、「え?」と思うようなパーツが出るかもしれません。 そういう場合はかならず事前に説明をさせていただいて納得いただけるように努力します。
。。。今日は大雨。オーバーホール作業進めません(苦笑)。
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