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  • 執筆者の写真masaki (bici-okadaman)

フロントシングル化(リアディレーラーの対応)

今日はH君のバイクをフロントシングル化しました。 実業団レースチャレンジ2年目に入った彼ですが、高校時代はピストのほうが性にあっていたようでロードの変速に「苦手感」を持っているようです。登りでアウター→インナー変速をした後、あるいは上り切った後のインナー→アウターへの切り替えがうまくいっていないとは感じていたようなのでフロントシングル化を提案してみたところ、第1号でのチャレンジとなりました。


こちらはすでに僕のほうでテスト済みだった組み合わせで、WOLFTOOTHのフロントシングル48T、シマノRD-6800SSでリアキャパシティが<28TまでなのでWOLFTOOTHロードリンクを用いて調整しています。 ギア構成はメインをF48/R11-30(ギア比4.36~1.6)にしています。 この組み合わせは僕が大学時代に使用していた53-39/12-25(ギア比4.42~1.56)のギア構成を参考にしています。もう20年くらい前のことではありますが、当時は日本のトップレースシーンでもほぼこのギアでした。 トップギア(もっとも重いギア)に関してはリア10S時代になってからリア11Tのギアが登場し、11S時代になってからはいわゆるコンパクトギアですら50/11(ギア比4.55)と言うギアが入るようになってしまいました。 つまり、今の一般のフロント2枚のギア比構成は「軽い」と思われているコンパクトギアですら、20年前よりも重くなってしまっているのです。 と、言うことで48/11(ギア比4.36)とわざと軽めの構成でトップギアを決めています。リア30Tにすることで39/23(1.70)と39/25(1.56)の間にくるギアまでを確保しています。 今のロードレースシーンでもこのくらいのギア比の幅があればほとんどのコースは対応できると思います。斜度が強く長いコースの時には11-34 などを用いれば足りるという計算ですね。 まぁこれは「ロードレース」への対応を考えたときの方法です。


もうひとつ、今日入荷してきたWOLFTOOTHのロードリンクDM(下の部品)です。 これはシマノR9100 &R8000シリーズになって変わった「ダイレクトマウント対応リアディレーラー用」のキャパシティ延長化キットなんですよ。 上の部品と入れ替えて取り付けをするわけですが、・・・なるほど、いくつか異なる部分が見えてきたという感じです。 取付の際にはテンションボルト調整が必須ですがきちんと動作しています。 見た目もスマートになりましたよ。


さて、僕のほうはもう少しギア比を下げて46/11-32にしています。 そうすることによって普段使用するリアのギア比が重い側にうつってきます。これで平地部分でのクロスレシオ化ができることになるんですよね。 実は、レースでもめったに使っているかわからないギアなのでいったん外してみようと思ったのです。 この辺は計算で確認できますし、例えばSTRAVAに速度とケイデンスのデータがあれば実際にどこまでのギアを現状使っているかわかるので、ギア比の幅をコントロールできるフロントシングルのメリットを再確認してみようということですね。

フロントシングル化へのノウハウをソフト・ハード両方ともにサポートできるようになってきました。

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