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執筆者の写真masaki (bici-okadaman)

フロント変速が悪くなった時

洗車のお仕事をいただての洗車後。だいぶチェーンリングが摩耗してきていますね。洗車直後が一番「摩耗したかどうか」がはっきりしてきますが、歯が薄くなり先端がとがってシルバーに光ってきます。・・・ですが今回とはこの話はまた別で。「フロント変速がアウターに入りにくい」という問題に対処しましたよと言うお話です。

シマノの先代の11Sのフロントディレーラーからこのような「スキッドプレート」が取り付けられています。上の写真の変速機の奥側のプレートに見え隠れしてりうのが見えますか?この部品が結構重要なんですが、プラスチック部品がプレートに嵌め込んであるだけなので、使っていくとプレートが削れてしまうか捲れて跳んでしまうかしています。オーバーホール時のチェックで交換することも多いですが、預けていただいた時には「無くなってた」ということもあるので消耗品と思っています。フロント変速がインナーからアウターにチェーンを押し上げるときはこのプレート側ですので、スキッドプレートの有り無しで「押し上げ量」が変化してしまいます。そんな感じで変速が入りにくくなったというケースが多いようです。 シマノのフロント変速はとても複雑な制御になっていて、プレートの止まる位置が内側から「インナー」「インナートリム」「アウタートリム」「アウター」と4箇所あり、「アウター」から「インナー」へ落とす際には1回の操作では「インナートリム」という位置までしか動きません。実際にこの位置だと、チェーンがスキッドプレートに接触したままになってしまうために摩耗が速いということがあり得るのかなと思います。フロントインナー×リアロー側の場合、フロントの変速は2回押してあげるとより対応した位置にくるので注意してみてください。 フロント変速における「トリム調整」は必要なケースが多いですし複雑です。 ご自分が乗るバイクをサンプルにしての操作の仕方などもお見せできますので変速が不安な方などご相談にお立ち寄りくださいませ。

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