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執筆者の写真masaki (bici-okadaman)

28Cをロードタイヤとして使うということ

と、言う題でSOMA Fabrication supplevitesse SLタイヤ28Cを紹介したことがあるのですが、現在はぼくも「Schwalbe ProOne TLR(チューブレスレディ)28C」をロードに使用しています。 Soma Fabricationのほうを使わなかった理由はほぼ1つ。「チューブレス運用できないから」ということです。それもなぜ?というところを含めて考えてみたいところです。

以前にも話題にしていますが、自転車のタイヤにとって「太いタイヤは路面抵抗低減につながる」ところがポイントです。 空気圧を下げることで路面の凹凸をタイヤが吸収して拾わなくなるので自転車全体(あるいは人体も)が上下に振動しなくなり(上下動の運動エネルギーに変換されなくなる)、車輪径が微妙に大きくなることで定常走行時のまえに進む力も(慣性)大きくなるので速度が低下しにくくなるなどから転がり抵抗・路面抵抗は小さくなると考えられています。 ロードバイクに話を限って言えば、以前は21C以下のタイヤも普通にありましたが、現在はほぼ23C以上が主流になりましたし、標準タイヤは25Cとなっています。 (大雑把ですが21C、23C、25Cはそれぞれ21㎜幅、23㎜幅、25㎜幅と思ってもらえばOKです。) 話が逸れますが、某ブランドの○○タイヤは23Cだけど25㎜幅あるから走りが軽い・・・というのは、はっきり言えばどうでもいいことですね(笑)。

前回にも話をだしましたが、 「構造上の理由からパンクがしにくくなる」 接地面が広くなる関係で釘が刺さる可能性が増えることは否定できませんが、空気ボリュームが増加することでタイヤの衝撃吸収力は格段に増加しますからタイヤが底付きすることが無くなります。 空気圧を下げることも可能になり、石などを弾き飛ばす力も小さくなり、溝や轍に嵌ってしまうこともなくなるのでパンクリスクも低減しますよね。

ただし、太いタイヤは重量増につながります。 とくにチューブを用いるクリンチャータイヤ(&チューブラータイヤ)は内部のチューブの規格の問題で1サイズ太くなることが多く、タイヤ重量+チューブ重量の増加によってホイール外周の重量が増えますね。 ホイール外周の重量が増えることで特に「慣性増=加速悪化」がもとになって「走らない」が定着してしまっているのが細いタイヤが走るという根拠でもあるのかなと思います。 それはそれでOKなので、結局のところは走る・走らないはその人の感じ方によるところも多くなるのかなと。

そのほか、いくつかプラス面とマイナス面があるのですが、そのことを理解したうえでタイヤ選択をすると、これまでと同様のスピードで、パンクもしにくく、乗り心地もよく・・・。 なりそうですよね。

と、言うことで今は一番可能性のある、「28C+チューブレスレディ(シーラントによるチューブレス化)」をロード競技レベルでも使えるのではないかと思うのです。 チューブレス(レディ)のメリットは、ワイドタイヤ時の軽量化、パンクリスクの低減、乗り心地、転がり抵抗・・・というところを実感できるのがワイドタイヤのポイントです。 今お使いのロードバイクを28C化できるか否か、メリットがあるかどうか、チューブレスの是非、組み合わせ方法など、実際に取り組んでいる競技や志向によっても変わってくるかなとは思いますがその辺はご相談いただくとして、特にトライアスロン・ロングライド系バイクなどには本当にお勧めです。

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