シマノのグラベルロード系コンポーネントでもあるGRXシリーズを使って、フロントシングルのテストバイク用意しました。ギア比の組み合わせによっては初心者からベテランまで満足できるロングライド仕様になりますのでぜひ体験してみてください。
フロントシングルは前変速機を使わず、後ろ変速機のみに特化する方法で、MTBでは先に主流となっています。ロードバイクよりも変速の段数や変速幅が欲しいだろうMTBがなぜフロント変速をやめてしまったかというと、「ややこしい」からだと思うのですよね。フロント変速をする場合、つながりがよくなるためにはフロントを重くしたらリアを2~3段軽くする必要がありますし、逆も同じように必要な動作があります。フロントシングルにしてしまえばすべてのギアが「直列に並ぶ」のでアップ⇔ダウンが直感的になりますから。 ロングライドでもロードレースの現場でも疲れてきたときこそシンプルに考えられる変速システムはとても有効です。ちなみに、変速機がなくなる、フロントチェーンリングの軽量化・・・なんてことは実は微々たる話であまり影響ないと思います。
今回フロントシングルを成立させる2つ(本当は3つ)の重要なコンポーネント。 「ナローワイドの1×専用チェーンリング」 「ワイドキャパシティ+強いテンションのかかるリア変速機」 「ワイドレシオのギア比」←今回はそこまで意識せず。 ナローワイドのチェーンリングはフロントシングル仕様には絶対です。 以前、2×用のアウターチェーンリングでフロントシングルの実験をしましたがとても使えるレベルにはなりませんでした。理由は変速用の爪があるから。簡単にチェーンが脱落します。(インナーでも落ちやすいようです) GRXのリア変速は軽いほうのギアが42TまでOKになるので(本当は40~42専用)。登りが多いイベント対策でいつでも軽いギアを使えるように。 油圧専用ですが、GRXのSTIもタッチできます。 このレバー、かなりお勧めだと思います。 さて、フロントシングルのギア比の考え方はまた次に。
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