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執筆者の写真masaki (bici-okadaman)

WTBサドル

今日はWTBサドルの紹介を。 このサドル、どちらも4000円台ながら、ロングライドにとても向いているサドルだと思います。 完成車付のサドルから次の1つ、あるいは「ごりごり当たって痛い人」にはどうぞ。 そうは言ってもWTBのROCKETシリーズは「アメリカ横断レース(4300㎞あるそうですが)」などでも使用実績のあるロードバイクにも向いているモデルですよ。(Pureは幅がもうちょっとあるタイプです)。


WTBはMTBのコンポーネンツブランドとして1982年にアメリカ・カリフォルニアにて設立されました。純粋なロード系のパーツブランドではないのですが、サドルに関しては今ではちょっと珍しいユニークな形をしていますね。

最大の特徴はこの座面の前後の凹さだと思います。 Selle SMPほどではないですが、緩やかな凹形状を描いています。 ロングライドではこの形状は実は武器なんですよ。

凹形状になっているサドルの利点は「腰の前後方向への安定性」がますことが挙げられます。 腰を前後へ動かそうとするとどちらもゆるい登り坂となるのでサドルの凹形状の底面である位置へ自然にずれて戻ってくるというのがこの手のサドルなんです。 つまり、位置決め機構がわりとはっきりあるタイプと言えますね。僕はこの形状のタイプのサドルが好きなんですが、苦手な人には「前後方向への移動がしにくい」と言う人もいますね。その場合はほんの少し前下がりにするか、後ろ下がりにするか、動きたい方向へ角度をつけてあげると良いんですけどね。(基本的にずり下がるほど斜めにすることは推奨できないです。行きたい方向にも上がる角度が0以下になることはしないです。)


もう一つはこの緩い溝ですね。 男女ともに尿道が座面に接触しにくくなりますし、他社の高級レーシングサドル?などに比べてより広い座面が確保されている形状なので座面の接地圧力がさがる点でも優秀な形状をしています。

個人的にはロードレーシングとして考えるとちょっと座面が柔らかすぎるかなとは思うのですが、グラベルロードやツーリング・エンデュランス系にはリラックスして走ることにちょうど向いているかなと思っています。

サドルメーカーの本場はイタリアブランドが席巻しているように見えますが、どっこいアメリカンブランドもブランドの個性を前面に頑張っていると思います。

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