以前から進めていたフロントシングル化の実運用中です。 この前のツールドエコパ1時間エンデューロの時もこの仕様で出ていますが・・・あのコースはインナーはたぶん使わないですよね。 隣の選手が1回フロントのチェーンリングを落としておりましたが、ウィーンって音がしていたのでもしかしてシンクロシフト(Di2)運用だったのでしょうか。
さて、それはともかく、僕の今の仕様はあくまで、ロードレース仕様にしています。
ツールド北海道の市民レースやニセコクラシック、ツールド沖縄なら・・・このフロント歯を48Tにしておしまいです。
周回コースやクリテリウム、トレーニングでならこの46TでOKですね。
登りもこれでいけますよ。(ヒルクライムイベントなら42や44Tにして後ろのギアをいじるかもしれませんがここでは割愛です)
以前にもギア比の問題として挙げたことがありますが、 46/11-30という組み合わせで使っています。このギアの組み合わせは
46/11 (4.18) ≒ 50/12 (4.16) 46/30(1.53) ≒ 34/23 (1.56) ※僕がもともと使っていたのは 38/28(1.36)、38/25(1.52)なのであまり問題ではありません。
と、いう形で使えるギア比を重たい方と軽いほうで少し制限をかけています。 実際にはこれで十分でした。 特にレースの状況ではインナーロー(軽いほう)はあまり重要ではありません。使ったらたいていは集団からドロップしています(笑)。 重い方は「自分が使えるのであれば入れる」と言うことで考えています。最初は48Tを入れていましたがトップスピードが上がるわけではなかったので止めました。 レースの状況によっては下りが長い、追い風基調でペースが速いなどの様子を見て使うことはあるかもしれません。
もうひとつ、11-30というギア比はシマノスプロケットの中では11-28(現在の主力)と、重いほうはほぼ同じステップになっていることもポイントです。 11-28はこれまでの11Sギアでは使用歴が長かったので、11-30がワイドレシオすぎると違和感がでにくいですね。 と、言うのが現在の僕の仕様組み合わせです。
ロードバイクのトレーニングやレース、グループライドが主たる使い方であればここからアレンジしていくことが僕のお勧めになるかと思います。 僕を基準にして 平均速度が低い、余裕を持って走りたい、レースはでない、下りは攻めないなどの条件が付加されるのであれば ・フロントの歯数を下げて全体のギア比を下げます。(例えば42とか40とか) ・ワイドレシオにします(11-32、グラベル運用だと11-34などもお勧めになってきます)
平均速度が高い、レースのレベルが高いという条件であれば ・フロント歯数を上げます(48を基準にしていますが、50にするとリアのギア比をワイドにする必要性も…)
という感じでしょうか。 今の現状のフロントダブルのギア比はラグジュアリーカーの変速機の考え方ではないですが、使用用途の余裕を見て、「使わないかもしれないけど入れておこう」的なギア比、ギア数設定になっていると感じます。 そのほうがよりスムースに走れると言えば走れるのですが、自動車は変速に「自動化」が進んでいるのに対して自転車はいつまでも「人間が考える」仕様になっているんですよね。複雑な機構を機械が担ってくれるおかげで自動車はスムースにはしれますが、実際は重たいですよね(笑)。自転車は軽くしたいところなので複雑な機構を外したいし、多段化は追いたいし微妙なところです。 MTBの前3速が廃れてしまったのはやはり人間が考えることの複雑さが敬遠されたということにあるのかなと思いますし、ロードも少しずつフロントシングルという考え方が広まっていくのかなと思っています。
それ以外の乗っていて思うフロントシングルのメリット ・音が静か。 フロントチェーンリングから音が無くなるのでかなり静かです。変速付きのフロントチェーンリングはもともと「脱線させやすい」構造なのでチェーンとチェーンリングが常に左右で接触しあっているのかもしれません。 ・変速が単純化される 基本、アップとダウンしかありませんからね。教えるほうとしては本当に説明しやすくていいのですが・・・(笑)。 ・掃除がしやすい これは確かにあります。フロントディレーラーは意外と埃・土の付きやすいパーツです。 ・重量・空力が良い。 これを第1に挙げて妄想されるかたもおおいですが、本当に重要なのは、変速の単純化なのではないかと。
デメリットと言っていいかどうか ・シマノが対応していない 不都合なのは左のSTIレバーの処遇です。 リアディレーラーの対応も若干リスクがありますが、ロード運用に限ればほぼ大丈夫でしょう。 ・ギア比 これは、あっちを立てればこっちが立たないと思う人もいますので…。。 と、そんなところかなー。 実際に、経験してみてのアドバイスも含めてコンポーネントやセッティングのアドバイスも含めてお勧めです。 では。
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